回胴遊商広報誌第124号
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21 東北支部では、社会貢献活動の一環として、平成28年から、(公財)日本盲導犬協会に、支部催事をはじめとする様々な催事等で集めた募金を寄付金として贈呈しております。 令和2年10月13日(火)、佐々木斉常務理事と東北支部の田苗幸治支部長、鈴木正浩副支部長が、(公財)日本盲導犬協会の仙台訓練センター(スマイルワン仙台)を訪問し、令和元年に開催した理事長杯支部対抗チャリティーゴルフ大会の予選会で集めた募金と支部予算を合わせた10万円を寄付金として贈呈いたしました。 当日は、スマイルワン仙台のセンター長の根本学様と奥澤優花様にご対応いただき、会談を行いました。 冒頭、田苗幸治支部長から、「平成28年から継続しているこの寄付金贈呈も今回で5回目となります。本来であれば9月下旬に回胴遊商東北支部と東北遊商から有志を募って、広瀬川1万人プロジェクトという清掃活動に参加し、その後の芋煮会で募金を集めておりましたが、今回は新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、広瀬川1万人プロジェクトへの参加を見送りましたので、令和元年に開催した理事長杯支部対抗チャリティーゴルフ大会予選会で集めた募金と支部予算を合わせた金額を寄付させていただくことといたしました」との発言がありました。また、根本様、奥澤様お二方からは、「昔は東北地方に目の不自由な方々をサポートするような施設がなく、当センターは20年ほど前に開設した東北地方唯一の盲導犬育成施設となります。当センターでは、盲導犬の育成はもとより、視覚障がいリハビリテーションにも注力して、目の不自由な方の生活の質の向上と充実のために活動しております。 例をあげると、バスの乗降訓練を行ったり、パソコンやスマートフォンを操作するためのアプリケーションの使い方を教えるための専門の部署がございます。そのほか、夏休みを利用して、視覚障害の小学生が日常に役立つ生活体験や、普段チャレンジできないような遊びを通して学びを深める宿泊型の体験プログラムを行っています。 現在、当センターでは20頭程度を育成中で、訓練は1歳から2歳頃まで実施しますが、本日同席している盲導犬は6歳で既に訓練を終了し、盲導犬普及のためのPR活動を専門に行っている犬です。 また、日本には当センターの他、11団体の盲導犬育成に従事する団体がございます」と活動内容等を紹介していただきました。 その後、施設内を丁寧に案内していただきながら、盲導犬を育成するための手順や、目の不自由な方は盲導犬をきちんと管理することを義務付けられていることから、そのための教育が行われていること等についての説明がありました。 今回の寄付金贈呈を取材した広報委員会の佐々木斉委員長からは、「初めてスマイルワン仙台を見学させていただきましたが、施設は大変広く、メインの建物のほか、盲導犬が飼育されている棟があり、メインの建物を見学させていただきました。 この見学により、訓練を受けるのは盲導犬だけではなく、盲導犬を利用する方が、施設の中にある宿泊施設において、犬と生活していくことについての指導を受けると同時に、その方も盲導犬と一緒に訓練を受けておられることを知り、盲導犬との信頼関係を築き上げることが極めて重要なことだと実感しました。 なお、令和2年3月時点で、東北6県で盲導犬を利用している方は約77名おられるそうですが、このほかにも盲導犬を利用したい方や、盲導犬との生活を検討されている方が多数おられ、今後も募金活動を続けていく必要があると強く思いました」との発言がありました。東北支部が(公財)日本盲導犬協会に寄付金を贈呈※団体名は略称で記載しております。回胴遊商各支部の令和2年度スマイルワン仙台から、新潟県を含む東北6県の盲導犬を必要としている方の元へ多くの盲導犬が送り出されました。奥澤 優花様に施設内を案内していただきました会談の様子当日対応していただきましたスマイルワン仙台の根本学様(左)と奥澤優花様(右)スマイルワン仙台のセンター長、根本 学様(左)に寄付金を贈呈する東北支部の田苗 幸治支部長(右)佐々木 斉常務理事(一番左)と鈴木 正浩副支部長(一番右)も交えての記念撮影

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