回胴遊商広報誌第124号
8/14

リサイクル・環境委員会23回胴遊商では、平成21年度から毎年、各支部単位で地域に根ざした環境保全活動及び社会貢献活動を実施しておりますが、九州・沖縄支部では、他支部に先駆けて平成20年度から絶滅の危機にある沖縄のサンゴ礁を救う手助けをしようと、サンゴの保全活動を実施しています。今年度も各支部単位で地域に根ざした活動を実施することとなり、九州・沖縄支部においては、例年同様の規模でNPO法人コーラル沖縄の協力のもと沖縄県宜野湾市の宜野湾マリン支援センター(以下、「センター」という。)にて、参加者が自らの手でサンゴの苗を植付けることを検討していました。しかし、コロナ禍の状況であることに鑑みて、今年で13回目となるサンゴの保全活動は、感染拡大防止のため規模を縮小して沖縄県所在の組合員に参加者を限定した形で実施するための準備を進めてきました。そうした中、8月末に大型で非常に強い台風9号が沖縄県を直撃し、センターの海水取水装置及び全長600メートル以上ある取水管内部が大きな被害を受けたことから、懸命に復旧工事を行っていましたが、コロナ禍での工事ということもあり、当初想定していたよりも大幅に復旧工事が長引いてしまうとの連絡がありました。この連絡を受け、これまでのように参加者がセンター内にある水槽でサンゴの植付けを行う保全活動は難しい状況になりましたが、サンゴの保全活動は継続して支援していくことが不可欠だと考え、今年度は、サンゴ植付け用の苗を購入し、そのサンゴの苗の植付けについては、復旧工事完了後、NPO法人コーラル沖縄の職員の方々に行っていただくことといたしました。サンゴの苗購入費の贈呈式当日となる10月8日(木)は、沖縄県所在の組合員15名が参加してセンター内の研修室にて、沖縄のサンゴの現状、自然の防波堤となり豊かな水産資源を提供してくれるサンゴの役割やサンゴが壊滅状態に至った原因である「人類の活動による水質の変化や土壌流出」、「オニヒトデの大量発生」、「白化現象」をスクリーンに投影した映像を用いながら説明が行われ、また、豊かな生物環境の回復を目指して行っているサンゴの植付けによるサンゴ礁再生プロセス等に関する講習が行われました。講習終了後には、研修室にて贈呈式が行われました。なお、NPO法人コーラル沖縄の職員の方々に行っていただくこととなったサンゴの植付けの模様については、後日、組合ホームページに掲載いたします。実施日:令和2年10月8日(木)場 所:宜野湾マリン支援センター    (沖縄県宜野湾市)参 加:組合員15名宜野湾マリン支援センターにてサンゴの保全活動を支援九州・沖縄支部九州・沖縄支部講習に先立ち挨拶をする江洲副支部長。沖縄のサンゴの現状等に関する講習を受ける参加者。(左から)NPO法人コーラル沖縄 事務局長 成田 隆一氏、江洲副支部長[贈呈式及びサンゴ保全活動の講習風景]回胴遊商各支部の環境保全活動※団体名は略称で記載しております。令和2年度

元のページ  ../index.html#8

このブックを見る